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小寺 宣

手放さなければギター上達は手に入らない

こんな話を以前に聞いた事があります。


猟師の方いわく、猿を捕まえるのは簡単だそうです。


どうやって捕まえるかというと、固定されたガラス張りのボックスの中に大きなバナナのふさを入れておきます。


そのガラスボックスに猿の手だけが入るように穴を開けておきます。


そうすると猿はその穴に手を入れてバナナを取ろうとします。


でもふさが大きいので穴からバナナのふさが出ずにゲットできません。


でもなんとかバナナを取ろうと必死に猿はバナナを引っ張り続けます。


そこに猟師の方が猿を捕まえようと近づくと、当然猿は逃げようとします。


でもこの時に猿はバナナをちゃんと持ったまま逃げようとするんです。


でもふさが大きいのでバナナは穴から出ません。


バナナをあきらめずに手放さないので、猿は捕まるという話です。


まあ本当にそこまで猿はバカだろうかと、ちょっとこの話に嘘くささも感じます。


でもここから学ぶ事はとても多いです。


僕たち人間もやっぱり両方を取りたい、手放したくない時ってありますよね。



少し僕の話をさせて下さい。


僕は今、秦基博さんのひまわりの約束の1曲フル解説の動画をYouTubeにアップしようと準備しています。


で僕が一番力を入れるのが模範演奏のクオリティーです。


僕がYouTubeにギター講座をあげる一番の目的は、レッスンの集客です。


それはそうなんですが、そこにもうひとつ自分の演奏力の向上という裏目的があります。


動画に自分の演奏をあげていく、人の目にさらしていく事でいろんなプレッシャーがあり上達が加速する事を僕は知っています。


なので毎回ほんの少しでもいいから上達していこうと、今の自分にできる最大限のクオリティーの演奏をあげようと、毎回の動画で毎日何時間も練習しそして何度も撮影してそして何度もボツにします。


で今ひまわりの約束の模範演奏の撮影したものを6回ボツにして、7回目にしてようやくまあある程度納得できる演奏の撮影が終わりました。


で、やっと気が楽になってさあ講座の部分を撮影しようと思っていました。


しかし4日前に事件がおこりました。


僕は以前から秦基博さんが、指弾きでなぜボディーに小指を付けて弾くのかずっと謎だったんですね。


でも4日前の生徒様のレッスンがきっかけに、秦基博さんの指弾きのフォームの謎がやっと解けたんですね。


ああそうかと、そういう理由で秦さんは小指をボディーに付けて弾いてるんだなと。(この理由はまた今度書きますね)


で僕はここでまた模範演奏をボツにする事を決めました。


この小指を付けたフォームで僕も弾いてさらに模範演奏のクオリティーを上げようと、撮り直そうと。


ただこのフォーム今までのフォームと大きく違うので、とにかく慣れるまで大変です。


今毎日かなり長時間練習しています。


ただこんなふうにボツにしまくっていると、当然動画をあげられなくなります。


今もう2ヶ月近く新しい動画をアップできていないので、YouTubeのチャンネル評価も下がり1日の再生数が今までの半分くらいにガクッと落ちています。


だからかなり焦ってはいるんですが、ここで猿の話です。


これは自分のギター上達に必要な痛みなんだと、割り切りました。


つまり上達のために再生数というバナナを手放すと、僕は決意しました。


で今回僕が言いたいのはあなたもギター上達のために、バナナをどんどん捨てて欲しいという事です。


僕は僕のレッスンに来てくださっている生徒様ならそれができると思っています。


なぜならあなたはギター上達のためにお金や、しょうもないプライドというバナナをもうすでに手放しているからです。


今の時代YouTubeとかの無料動画で上達しようと思っている方がほとんどです。


上達できないとは言わないですが、まあ正直に言ってギターはそんなに簡単な楽器ではありません。


お金を使って自分より上手な人から本気のアドバイスをもらいそして実践し、もまれていく方が上達するに決まってるじゃないですか。


でも楽だし痛みがないので、ほとんどの方がなんとか無料で上達しようと考えています。


あなたはそうではない、つまりバナナを手放せるこっち側の人間なんです。


時間、お金、しょうもないプライド、そういったものを手放せば手放すほど上達します。


だから自分のできる範囲で大丈夫です。


僕と一緒にどんどん目先のバナナを手放していきましょう!



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