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小寺 宣

小寺流波に乗るという事

今回はモチベーションについてです。



もう何度も言っている事ですが、ギターは続けたもん勝ちです。



上達しようと、10年20年と続けていたらどんな人でもかなり上達しているものです。



そしてそこまで行ったらギターを使ってお金を稼いでも楽しいし、人が自分の音楽活動で喜んでもらえるのも嬉しいし、何をしても楽しい状態になります。



だからさらにモチベーションも上がり、さらに上達していくループに入ります。



だから続けたもん勝ちです。



でも初心者、中級者の時はそうではない、出来ないことばかり、難しいと感じることばかりで苦しいのでモチベーションの波にとても左右されます。




前回お話ししたように、僕も1年間ギターにさわらなかった過去があります。



たまたま運よく続けられましたが、ギターに挫折する多くの方と同じようにあのままやめてしまっても何も不思議ではなかったと思います。



手前味噌ですが、もう僕はギターもギターを教える事もやめません。



たんたんと自分のペースで活動しています。



モチベーションの波を乗りこなしているんですね。




何事も続ける事は僕はけっこう自信があって、今回は小寺流モチベーションの波を乗りこなす方法を伝授しようと思っています。



あなたのギター人生に役立ててもらえたら嬉しいです。







波に乗る、というと一般的なイメージとしては調子がいい時にもっと勝ちにいくような感じかなと思います。



例えば、パスタ屋さんを開業してビジネスが軌道に乗って儲かったと。



その時にこの波に乗ってさらにもう1店舗作ろう、一つの小さな勝ちをさらに大きな勝ちに繋げようみたいな。






小寺流波の乗り方は違います。




僕はとにかくいつも超長期戦を想定します。



そして長く楽しんでいると勝つ、ということをいつも意識しています。



僕がパスタ屋さんを開業して儲かったとしたら、意識する事は



「今うまくいっているけど、このあと必ずうまくいかない時がやってくるぞ」



と気を引き締めます。



要するに喜びすぎないという事です。






もちろん人間なんでうまくいけば嬉しいです。



でも絶対に浮かれるような事はありません。




なぜかというと、浮かれてしまうと調子が悪くなった時にめちゃくちゃ気分が落ち込むからです。



「あんなに調子がよかったのに。なんとかしないと。どうすればいいんだ」



こんな感じで焦るんですね。



焦るから余計なことをして空回りします。






小寺流はこうです。



調子のいい時に「このあと必ずうまくいかない時がやってくるぞ」と先に想像しておきます。




そして本当に調子が悪くなったとしたらどうでしょうか。



「ほら来た。大丈夫。これが自然なこと。いつもどうりやるべきことをやっていくだけ」



とちゃんと地に足がついたままでいれるんですね。



そうしてやるべきことをたんたんとやっていくと、また必ずうまくいく波がやってきます。



その波にまた乗って楽しむと。



こんなふうにとにかく波を乗りこなすという意識です。






音楽はほとんどの方が続けられない、超絶に難しい世界です。



僕の音楽仲間はことごとく、スーパーことごとくやめていきました。



知っている限りまだ続けているのは、僕が25歳の時に教わった先生くらいです。



だから僕は生徒様には、少し偉そうですが小寺流で長く長く続けてほしいと思っています。







モチベーションが高い時は、楽しみつつも絶対浮かれず、またやる気が上がらない時がくることを想像し、心の準備をしておく。



モチベーションが低い時は、必ずまたモチベーションが上がってくる時がくるのでじっくり待つ。



これを5年、10年、20年と続けていると気づけばとんでもない所にいて、ギターが人生から切り離せないものになっている。



モチベーションの波って存在することはどうしようもないと僕は思っていて、だから波を乗りこなしていこうというのが小寺流です。




モチベーションが今低くても焦らないで、必ずまた上がってきます。




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