僕がギターを20年以上続けて来られ、ギターを教える事を仕事に出来たのは、僕に才能があったわけでも、とんでもなく努力家だったからでもありません。
偶然続けてこれて、そして運良く続けてこれただけの事です。
僕は生徒様にたまに言うんですが、ギターは続ければ続けるほど、続けやすくなって楽しくなります。
つまり初心者の時が一番楽しくない、中級者の時もやっぱりまだまだ楽しくない、少なくとも僕はそう感じてきたギター人生でした。
初心者、中級者の時をあらためて思い出してみると、楽しくない時ばかりだったなぁと思います。
今回は僕の過去の話から、ギターはとにかく続けたもん勝ちだという事を知っていただこうと思います。
僕はクラシックギターから音楽を始めました。
テレビの情熱大陸という番組で、大萩康司さんというギタリストの特集を見て「ギターってめちゃくちゃカッコイイ!」と思ったんですね。
そして家の近くのクラシックギター教室に通い始めます。
その教室には普通のクラスと、マスタークラスという二つのコースがありました。
僕は通い始めてすぐにプロになりたい事を先生に伝えて、マスタークラスに入ります。
始めて3ヶ月くらいはギターに触るだけで嬉しかったのをよく覚えています。
でもだんだんと難しさがわかってきて、だんだんと楽しくなくなっていきました。
そして1年くらい教室に通ったんですがある日、セーハをひたすら練習する曲を課題曲としてやる事になります。
その曲がその時の僕には難しすぎて、さらに曲自体も別に好きではありませんでした。
そして僕は弾けない事にいやになって、ギター人生1回目の挫折をします。
教室をやめ、クラシックギターをやめました。
ちなみになんですが、その時僕は先生から勧められた100万円のギターをわけもわからず買ったばかりでした。
ここまで聞いてどうでしょうか。
今でこそ偉そうにYouTubeやレッスンで好き放題ギターを語っていますが、僕も最初はこんなもんなんですよ笑
ギターを続ける勇気が湧いてきたでしょう笑
では2度目の挫折の話にすすみましょう。
クラシックギターをやめてから、エレキギターを本気でやり出します。
でもなかなか上手くならずに独学では無理だと思った僕は、ベースオントップミュージックスクールという大手のギター教室に通い始めます。
大手なんで入会金や月謝がかなり高かったのを覚えています。
でも僕は本気でギターが上手くなりかったし、もし可能ならプロになりたかったのでやる気はマックスでした。
でも結果全く上達しませんでした。
その教室で教わった講師は一言で言えば、「僕の真似をしてください」しか言えない講師でした。
でも当然僕には技術がないので、講師の真似がまったく出来ないわけです。
この教室は2ヶ月くらいでやめました。
今思えば、その先生は天才肌だったんだと思います。
だから自分の使っている技術を言語化できない、だから練習方法も伝えられなかったんだと思います。
一言で言えばまったく講師に向いてないです笑
でもその時僕が思った事は、「こんな大きな教室に通っても上手くならないんだな。自分はギターに向いてない。才能がない」だったんですね。
そしてタイトルにもあるとおり、一年くらいまったくギターを触らなくなりました。
どうでしょうか。
これが僕が18歳〜22歳くらいの初心者時代です。
苦しいですよね。
情熱がとにかく空回りしています。
だからこの経験から僕は思うわけです。
初心者時代が一番楽しくない。
なんにもギターの事がわけがわからないからです。
でも続ければ続けるほどわけがわかってきて楽しくなります。
だからギターをはじめて10年も経ってないのに満足に弾けないからやめるとか、勿体無さすぎるんですね。
焦らず気長に、でも情熱の火は絶やさず、炭のようにじわ〜っと燃え続けて上達していきましょう。
最後に2度挫折した僕がなぜギターをまた始めることにしたのか。
たいそうな理由があるわけではありません。
それはやることが無さすぎてヒマすぎたからです。
ヒマすぎたので、ある日楽器屋さんで教則DVDを買ってきます。
エレキギターのフレーズ集だったんですが、その教則DVDが僕にとって奇跡的に難易度が合っていました。
教則本って途中からいきなり難しくなって挫折するのがいつものパターンでした。
でもそのフレーズ集は挫折することなく最後までやり切れたんですね。
その時にギター講師が違えばこんなに違うのかと、ギター講師ってすげー!と思った事が、僕がギター講師に憧れ目指し始めたきっかけです。
目指し始めたものの自分の教室がビジネスとしてちゃんとお金が回るようになったのは、その15年後です。
あきらめが悪い事は僕の唯一の才能かもしれません。
まだまだ僕は達成したい事があってギター歴30年で、チャンネル登録者数10万人、そしてネオソウルギタリストとして日本のトップにいく事です。
このふたつ、まぁいけるでしょう。
僕は努力を惜しまないし、あきらめないからです。
あなたも目標は自分にとにかく正直に、一番やりたい事を描いてください。
5年後、10年後、20年後、真剣に続けるほどどんどん楽しくなります。