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小寺 宣

モチベーションの低下には必ず目的がある

更新日:3月22日

僕たちがギターや音楽を始めたのは自分の意思だと思います。


みんなギター、もしくは音楽になにかしら魅力を感じて、始めます。


親に無理やりやらされたとか、食うために仕方なくという超例外もあるとは思いますが、そんな人はほんとうに少数です。




僕の教室に来られている方はおそらくみなさん誰かへの憧れとか、ギターや音楽に魅力を感じてギターを始めたはずです。


ちなみに僕がギターを始めたきっかけは情熱大陸というテレビ番組に大萩康司さんというクラシックギタリストが出ていて、ギターってかっこいいと思ったからです。


そんな僕たちでもなぜかギターを続けているとモチベーションの波があります。


好きで始めたギターなのになぜか、モチベーションが落ちる時があります。


これがうっとおしいですよね。


常に高いモチベーションでギターを楽しめたら最高です。






僕は昨日、YouTubeに1本動画を出しました。


スピッツの渚の弾き方という動画なんですが、正直今回久しぶりに動画を作るのがあんまり楽しくなかったんですね。


いつもは2日徹夜しても全然平気なくらい楽しいんですが、今回はなぜかモチベーションが上がらなかったんです。


まあそれでもYouTubeは大事な仕事のひとつなんで、「あーめんどくせー!」とか1人で叫びながら動画編集していました。


で僕は考えました。




このモチベーションが上がらない目的はなんだろうかと。





これが今回の大切なポイントです。


モチベーションが上がらない時に、みんな原因を考えてしまいがちです。


モチベーションがあがらない原因なんて考えだすと、ネガティヴな答えがたくさん出てきます。


最近忙しくて疲れているからだとか、最近上達が止まっているからだとか、そもそも才能がないからだとか、安いギターを使っているからだとか、家が集中できる環境じゃないからだとか…


僕の結論、原因を考えるのは自殺行為です。


モチベーションが上がらない原因を考えだすと、自分ごときがギターなんて難しい楽器を始めるべきじゃなかったからだ、まで結局行くと思うんですね。




原因ではなく目的はなにかを考えると世界が変わります。





僕が今回動画を作るモチベーションが低かった目的はなにか考えました。


ひとつあるのが、もっとギターをテクニックを使って歌わせたいという事があります。


僕はエレキギターばっかり弾いてきた人間です。


なので渚の伴奏がまさにそうだったんですが、ひたすらコード弾きなんで正直自分らしい演奏ではないんですね。


特に最近はギターが仕事としてさせていただけるようになってから、自分がやりたい事よりお客さんが求める事はなにかをひたすら考えています。


それがイヤだというわけではなくて、そればっかりになっていてバランスがくずれてしまっていたんだと思います。


もっと自分が弾きたい事を弾きたい、これがおそらく僕のモチベーション低下の目的です。


どうでしょうか。


原因を考えるとネガティブな答えが出てきて、目的を考えるとポジティブな答えが出てくる、これはアドラー心理学のアドラーが発見した事なんですが、かなりの発明だと思います。




あなたもギターのモチベーションが落ちている時は、モチベ低下の目的はなにかを考えてみてください。


アコギではなくエレキギターをやりたいのかもしれないし、もっと簡単な曲をやりたいのかもしれない、ビンテージのギターで練習したいのかもしれない、なにか目的があるはずです。


そしてその目的の行き着く先には、ギターってやっぱりカッコいいよな、楽しいよな、があってそこにちゃんと帰ってくる事が大切です。


そうして長く続けていると気づけば上達している、そういうものだと思います。

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