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小寺 宣

ギター上級者の世界は実はそんなに遠くない

今はYouTubeでもプロミュージシャンの演奏をたくさん見ることができます。


プロの演奏って初心者もしくは中級者くらいの方が見ると、「なんでこんな事が出来るんだろう、人間業じゃない‥」と思うと思います。


自分の位置からプロの位置までの距離が、日本と木星くらい距離が離れているんじゃないかみたいに感じます。



でも実はそんなに遠くないという、今日は希望にあふれる話です。


いや、遠いのは遠いんですが大阪から東京くらいです。


木星だとどう転んでも無理ですが、大阪から東京なら行こうと思えば歩いてでもなんとかたどり着けるじゃないですか。



でポイントとなるのは【上達はどんどん加速する】という事実です。


ギターはひとつ技術を習得すると、これから先に弾く事全てにその技術が使えます。


例えば左手のリラックスを習得すれば、RockだろうがBluesだろうがJazzだろうがこれから弾く全ての曲で使えます。


例えばコードチェンジを習得すれば、RockだろうがBluesだろうがJazzだろうがこれから弾く全ての曲で使えます。


だからたったひとつの技術の習得がめちゃくちゃ大きいんですね。



これは複利の話に似ていると思います。


時間が経つにつれ、リターンが大きくなるというものですね。




雪だるま式と言われたりもします。


はじめは小さな雪だるまなんで転がしても少しの雪しかくっつかないので、あまり大きくならない。


でも根気よく転がせば雪だるまが少しづつ大きくなってくる。


雪だるまが大きくなればなるほど、転がした時にくっつく雪の量が増える。



ギターの上達も完全に複利です。


上手くなればなるほど、これまでに習得した技術や知識、知見を持って弾けるのでどんどん楽になるんですね。


1曲を演奏できるようになるまでの練習時間も、どんどん少なくなります。


だから他の練習に時間が使えたりします。


そうするとまた上達して、さらに楽になります。


こんなふうに上手くなればなるほどギターの弾き方がよりわかり、上達スピードが上がっていきます。


だから僕がよく言う事ですが、初心者の時が一番上達しにくく、苦しいんですね。


ギターという楽器をあまりにもわかっていないからです。


だから目の前の課題の克服に集中する事、逃げない事、これがめちゃくちゃ大事です。


長所を伸ばすという考えはギター上達にはありません。


出来ない事が出来るようになった、これが上達です。


欠点の克服を続けてく過程で、自分の個性や色が出てしまう、これが長所ではないかと僕は考えます。


厳しい話ですが、欠点の克服から逃げてしまう方は自分の長所で輝くステージにはいないんですね。




とにかく上達はどんどん加速していくんで、焦らない事、ひとつひとつ亀のように全身していく事が大事です。


それを3年、5年、10年、20年と積み重ねる事ができた時に周りを見渡してみてください。


あなたはギターの世界で突出した個性を発揮して、人の役にたてているはずです。


僕も頑張ります。


一緒に楽しく頑張っていきましょう(^^)

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