今回は基礎練習について深掘りします。
まず基礎練習は上達のためにめちゃくちゃ大事です。
曲の練習だけをしていれば上達するんじゃないの?基礎練習って意味ある?と思っていた時期が僕はあります。
前にもお伝えしましたが曲の練習はたしかに大切ですが、それだけだと必ず伸び悩みます。
あなたも見た事がないでしょうか。
YouTubeに自身の演奏動画をアップされているかたで100曲も200曲もアップしているのに、いつまでも上達していない方をよく見かけます。
こういう方を見ると僕はもったいない、オレの教室においでよ!といつも余計なお世話ですが強く思ってしまいいます。
曲の練習じゃなくて、ギター演奏の基礎をちゃんと学び考え、練習しないといつまでも上達しない、根性も練習量もあるのに本当にもったいないです。
見ていただいたほうがわかりやすいと思うので、おひとり例をあげます。
「ギター頑張る」さんという方、ぜひYouTubeで検索してみてください。
アコギ弾き語りの動画をたくさんあげてらっしゃるんですが、無駄な力が入りまくっていてずっと上達していないです。
ちなみに僕はこの方の根性は素晴らしいと思っています。
ギタリストに必要な「根性、諦めない気持ち、ギター愛」という大切な才能をお持ちだと思います。
だからこそもったいない!
まあ今の僕に出来るのは僕の生徒様に同じような事にならないように、こうしてブログでお伝えする事です。
とにかく基礎練習は大事です。
で基礎練習には3種類あるというのが僕の考えです。
大事な事は、今自分が行っている基礎練習はその3つのうちのどれかをちゃんと理解している事です。
意味を理解せずに基礎練習を行なっても、曲への応用が効かずほとんど意味がない、最悪腱鞘炎などの怪我をする事すらあります。
では基礎練習の3種類とはなにか、をお伝えします。
①脱力を練習している
②技を練習している
③筋トレをしている
この3種類です。
まず①脱力を練習している基礎練習とはなにか説明します。
例えば6弦1、2、3フレットを人差し指、中指、薬指で押さえていく時に親指をちゃんと付いて来させる練習をします。
そうすると親指の無駄な力が抜けます。
この脱力の感覚が身につけば、例えばAmコードからDmへコードチェンジする時に意識せずとも親指が付いてきて楽に押さえ続ける事ができるようになります。
あなたもぜひAmからDmへ親指の位置を変えずにコードチェンジするのと、親指を付いてこさせてコードチェンジするのを比べてみてください。
親指の位置を変えないと左手にとても力みがある事がわかると思います。
ひとつの例でしたが、こういうものが脱力を練習する基礎練習です。
では次に技を練習している基礎練習についてです。
例えばGからAmにコードチェンジするとします。
僕の生徒様なら人差し指の付け根を支点にコードチェンジする事を、レッスンで聞いた事がある方がほとんどだと思います。
「この人差し指の付け根を支点にする」が技です。
これを無意識にやってしまうというレベルまで何度も反復するのが、技を練習する基礎練習になります。
では最後に筋トレです。
僕のレッスンではお伝えする機会が少ないんですが、筋トレが必要な場合もいくつかあります。
例えばGコードが綺麗に鳴らない方の特徴として、小指が薬指につられてしまうという方が多くいらっしゃいます。
Gコードは小指で1弦3フレットを押さえるために、キューっと後ろに小指を引っ張らないといけません。
この引っ張るのはもちろん腕の筋肉で引っ張ります(前腕の筋肉です)
こんな筋肉は日常生活で使わないので、ここが弱い方は何度も小指を後ろにキューっと引っ張る練習をしなければいけません。
つまり筋トレが必要になります。
以上基礎練習はこの3種類です。
大事な事は今自分がしている基礎練習はどれかをちゃんと理解するという事です。
ちゃんと理解すると、今の自分に必要な練習が自分でわかるようになり、最短距離で上達できます。
そして長時間の練習をしたとしても、自分のやっている事が理解出来ているので怪我が防げます。
ギター練習はやみくもにやっても絶対に上達しません。
ちゃんと考える事がとてもとても大切です。