当然ですが僕は習いに来てくださる生徒様にとって、最高のギター講師でありたいといつも思っています。
ただいいギター講師とは何か、これがとても難しい問いでもあります。
ギター講師の質は生徒様がどれだけ上達できたかで決まる、これが全てではあります。
ただギターという楽器を扱っている以上、話はそんなに単純ではありません。
たとえ生徒様にどれだけいいノウハウを伝えたとしても、まず生徒さまの練習量、素直さ、演奏を人にさらしている量によって上達スピードはかなり違います。
そしてどうしたってギターの演奏力は本当にじわじわとしか伸びていきません。
ビタミンなどのサプリと同じで、レッスンや講座に効果があるのかないのか判断するのにどうしても時間がかかります。
なので教わる側にとっていいギター講師か、質の低いギター講師なのかどうかを見極める事がかなり難しいです。
僕自身、3人のギター講師のマンツーマンレッスンと、有賀恭平さんというギタリストのオンラインサロンでギターを学びました
。
教則本や教則DVDで学んだ講師を含めると、何人のギター講師に教えてもらったのか数えきれません。
今になって思うのは25歳の時にマンツーマンで教わった先生の演奏の基礎理論に一番影響を受け、有賀恭平さんの演奏に一番影響を受けたように思います。
結局僕にとってはその2人がいいギター講師、それ以外は質の低いギター講師だったわけです。
でもそれは結果論であって、初心者の時にどれだけ考えても自分にとっていいギター講師とはどういう人かはわからなかったんです。
僕の結論を言います。
今教わっているギター講師が、今YouTubeで見ている動画の講師が、今読んでいる本を書いたギター講師が、あなたにとっていいギター講師かどうかは、結局自分が上級者の世界に辿り着かない限りわからない、という事です。
ちゃんと判断するための音楽的経験がとぼしすぎるからです。
でも僕たちはいつもわからないなりに選択をしなければいけません。
間違っているかもしれないけど、何かを基準に選ばなければ前に進めません。
ではどういう基準でギター講師を選択すればいいか、僕の経験から理由とともにお伝えします。
この基準で選べばあなたのギター人生は不幸にならないはずです。
僕の答えは
そのギター講師の演奏に憧れるかどうか、
です。
ギター講師が教えている事は当然、そのギター講師が演奏で使っている技術です。
これはつまり、演奏のレベルが低いという事は、教えている技術のレベルが低い事が確定、100%です。
演奏は下手だけど、教えるのは上手い、これはギターにおいてはありえません。
スポーツはあると思います。
なぜならスポーツは持って生まれた体格や身体能力がパフォーマンスにかなり大きく影響するからです。
ギターは持って生まれた体格や身体能力なんて、ほぼ関係ありません。
普通の障害のない健康な人間なら、あとは完全に技術の話だからです。
だからギターが下手とかたいして上手くないという事は、100%たいした技術、理論をもっていない事を意味するんですね。
だから演奏に憧れないギター講師に教わる事は絶対にNGです。
ギターの演奏はあんまり上手じゃないけど、教えるのが上手い(一見うまく見える)みたいなギター講師はたくさんいると思います。
僕はオススメしません。
長い目で見てもきっとうまくならないからです。
MAXでそのギター講師レベルです。
だからギター講師は日々演奏力の向上に命をかけるべき、そして演奏を生徒様にちゃんと見せるべきというのが僕の考えです。
自分がギターを上手くなればなるほど、生徒様に教える技術のクオリティーが上がるからです。
あと一応お伝えするんですが、ギターの演奏がめちゃくちゃ上手いけど教えるのが下手、これはあります。
なぜなら教えるのは自分の技術の言語化という、これはこれで特殊な能力だからです。
いわゆる天才は人に教えるのが下手だというあれですよね。
こういう天才に教わるのは僕はある程度自分が上手くなってからをオススメします。
ある程度自分が上手くなってからだと、天才が感覚で言っている事を
「あーその感覚はこういう事なんじゃないか」みたいに、自分で言語化できるようになるからです。
まあとにかく初心者の時に天才タイプに教わると、なかなか苦労すると思うのでオススメしないという感じです。
まとめるとギター講師は演奏が上手くて、言語化も上手い事、これで選ぶのが一番いい方法だと僕は思います。